FUJIFILM XF LENS XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro HANDS ON|富士フイルム×東京カメラ部

Vol.4

東京カメラ部コンテスト入賞者 山崎末弘 × XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro

滋賀県を中心に風景写真や花のマクロ撮影をおこなっている山崎末弘さん。長いキャリアの中で、最新の中望遠マクロレンズ「XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」が撮影スタイルにどのような影響を与えたか、その使用感とともにお話を伺った。

Interview Vol.4 山崎末弘

──写真を撮り始めて何年くらい経つのでしょう。

ネガフィルム時代に自分の子どもを撮ったのがカメラを始めたきっかけなので、年数だけでいうともう30年近くになります。でも30年間ずっと撮っていたわけではなく、撮り始めてから5年くらいで一旦やめてしまっていたんですね。それからまた撮り始めたのは実は最近です。会社の若い方に勧められてFacebookのアカウントを取ってもらったのですが、投稿する内容にとても悩んでいて。琵琶湖の近くをスマホで撮って投稿したら面白くなってきて、コンデジを買ったんです。

──そのときは何を購入したのでしょう。

富士フイルムのFinePix HS50EXRです。Facebookをきっかけにまた写真を本格的に始めたいなと思ってはいたのですが、スタートがネガフィルムだったので、どうしてもデジタルはフィルムに追いつけないと思い込んでいたんですよ。でも実際はものすごくきれいだったし、それで撮影した写真が東京カメラ部に入選したんです。コンデジで入賞できたのがすごく嬉しくて。憧れていた東京カメラ部10選の方々ともお会いすることができて、まさに人生を変えてくれたカメラが富士フイルムのカメラなんです。

──フィルムシミュレーションには思い入れがあるのではないでしょうか。

まさにその通りです。フィルム時代から風景を撮ることが好きだったので、ベルビアはその頃からの憧れですね。ですから今回はフィルムシミュレーションを全てベルビアに設定しています。富士フイルムの”色”の素晴らしさを活かすために、全てJPEG撮って出しです。トリミングもしていません。

Interview Vol.4 山崎末弘

──それでは写真を拝見しながらお話しをお伺いしていきます。

普段は真ん中に被写体を置いてしまいがちなのですが、こちらは空間の余白をかなり多めに取ってみました。マクロ撮影の場合はふんわりとした雰囲気を大切にしたいので、開放付近での撮影が多いですね。

──三脚は使いますか?

今回は三脚は使っていません。三脚をセットするのにすごく時間がかかりますし、X-H1にもXF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroにも強力な手ブレ補正が入っていますので。いつも使っている一眼レフだと少しの手ブレや風でも写真に影響してしまいますが、今回は手ブレ補正が相当助けてくれました。また、ミラーレスなのでミラーショックがないのもマクロ撮影には向いていますよね。

Interview Vol.4 山崎末弘

5月に集中的に撮影したので、バラ園まで訪れて撮影しました。引いてしまうと周りの木や草の緑色が入ってしまいますから、バラってこういう大胆な撮り方がいいですよね。赤色は色飽和を起こしやすいので防ぐためにアンダー気味で撮影しています。花びらに水滴がついていて、雨上がりということがわかるのがお気に入りです。

Interview Vol.4 山崎末弘

私の師匠の撮影テクニックを真似てみました。花びらの一部分にだけピントがあっていて、一見なにか分からない感じがいいですよね。光の当たり方もお気に入りです。ここまで寄れるとマクロの面白さが出ますよね。

──ピント合わせはどのように行いましたか?

これはMFで息を止めないと撮れない写真ですね。フォーカスリングを回せば拡大表示されますし、併せてピーキング機能も使っているのですごくやりやすかったです。

Interview Vol.4 山崎末弘

山の日陰に5月くらいに咲くシャガという野草です。群生しているのですが、マクロなので一輪だけを切り取りました。どちらかというとシャガは暗いイメージの花なので、少しハイキーに仕上げました。

Interview Vol.4 山崎末弘

すずらんって、自然の中で見つけるのは珍しいらしいですね。花が白いので白飛びしないように気をつけて、アンダー気味に撮りました。

──意識して縦位置で撮っているんですか?

昔から風景写真は縦位置って決めているんです。それとスマホで写真を見る際に、縦位置の方がダイナミックですよね。実は私はパソコンを使っていないので、撮った写真は全てWi-Fiでスマホに転送しているんです。その影響も大きいかもしれません。

Interview Vol.4 山崎末弘

茨城県のひたち海浜公園のようにネモフィラが一面に咲いている場所があればいいのですが、残念ながら私が住んでいる関西にはそういう場所は少ないんですよ。マクロレンズなので被写体に寄って思い切り背景を青くボケさせれば雰囲気が出るかなと思いました。フィルムシミュレーションのベルビアは狙っている淡いイメージとは違うのかなと思ったのですが、でも写真を見たら結果オーライでしたね。

──X-H1のベルビアモードはどうですか?

ベルビアという言葉を信頼して撮っています。昔から神様のような存在ですから、ブランドイメージはありますよね。フィルム時代はISO50だったので…高感度で使えるのは嬉しいですよね。

Interview Vol.4 山崎末弘

滋賀県にあるメタセコイア並木です。これは三脚を使ってある程度絞って撮影しています。ここは広角で撮ると木と木の間がスカスカに見えてしまうため、35mm判換算で100-200mmの間で圧縮効果を使って撮るのがベストですね。先ほどのマクロのふわっとした感じとは全然違う描写ですごく解像しています。遠景にも使えるレンズですね。

Interview Vol.4 山崎末弘

地元の何年も通っている場所です。慣れている場所ですからAFでピピッと撮っただけなんですが、描写力に驚きましたね。いつも通っている場所なのに、XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroを使えばこんなに素晴らしい写真が撮れるのかと感動しました。

──XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroの使い勝手はいかがでしたか?

遠景でもマクロでも活躍してくれる素晴らしいレンズだと思いました。広いピントリングも扱いやすくて、大きく回しても少しずつピントが合っていく感覚がいいですね。絞りリングがあるのも視覚的にわかりやすい。

──最後にXF80mmF2.8 R LM OIS WR MacroとX-H1を使用してみての感想をお願いします。

長時間の撮影ではバッテリーの持ちが多少気になりますが、本格的に使う場合は買い足せば解決することですよね。ワイヤレスの写真転送もFacebookの投稿には欠かせないものですし、やはりフィルムシミュレーションの魅力は大きいです。ぜひ今後も使ってみたいですね。

山崎末弘さんの写真

東京カメラ部コンテスト入賞者

山崎末弘 Suehiro Yamazaki

滋賀県長浜市在住。
30年近く前に写真を始めネガフィルムからポジフィルム、特にベルビアをよく使っていました。
デジタルカメラを始めたのは5年前。FBに投稿する際、スマホ撮りではもの足りず富士フイルムのコンデジFinePix HS50EXRを購入しました。主に風景、花等を撮影してます。

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XF80mmF2.8 R LM OIS WR

単焦点 中望遠マクロレンズ

XF80mmF2.8 R LM OIS WR

XF80mmF2.8 R LM OIS Macroは、明るい開放F値2.8、焦点距離122mm相当(35mm判換算)のレンズで、「Xシリーズ」用交換レンズで初めて等倍撮影に対応。被写体を原寸大でセンサー上に写すことで、迫力のあるマクロ撮影が可能です。さらに、合焦部の高い解像感と、豊かなボケ味を実現。富士フイルム独自の色再現技術による色彩豊かな描写を生み出し、花などのネイチャーフォトで威力を発揮します。

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