コンパクトながら本格的な光学ズームファインダーを搭載し、高画質と洗練された操作性、デザインで「ファインダーを覗いて撮る愉しさ」を感じさせるプレミアムコンパクトデジタルカメラ。
視度補正が組み込まれていたりして機能的には素晴らしいファインダーです。上位のX100sやX-Pro1のようなハイブリッドファインダーではありませんが、ビューファインダーの光学系に透過式の液晶が組み込まれ、撮影情報等が表示される仕組みになっています。これまたなかなか凝ったことをしています。実用性はもちろんですが、光学ファインダー好きとしては、ここまで光学ファインダーにこだわる富士フイルムの姿勢が大好きです。
レンズの解像力とローパスレス、(F8以上の絞りでは周辺のボケを修正する「点像復元処理」という機能も)が、このようにお天気のいい日には、、隅々まで抜けの良い画像を描き出してくれるようです。 いやぁ、よく写ること!
X20の操作性は非常に良好、AFの反応の良さや全焦点域での高い描写力も頼もしい、しかもレンズ前1cmマクロで思い切った表現にも気軽に挑戦出来ます。これらに光学ファインダーの情緒や利便性が加わるわけですから、心地よく積極的に撮影を楽しめるカメラですな。
試しにファインダーを使ってみたところ非常に使いやすいです。私はメガネっ子なので今までファインダーのカメラを避けてきましたがメガネをかけたままでもストレスなく使えます。
今度のX20では、大進化。 アイセンサーが付いて、ファインダーに眼を近づけると、アイセンサーにより背面液晶が消え、中に露出とシャッタースピード、ピントが適正かどうかの表示が出るようになりました。 当然、上位機種に付いている液晶と光学の切り替えというマルチビューファインダーは付いていませんが、レンジファインダーっぽく撮ることが出来るので、楽しく撮影ができます。
他のコンデジのビビッドモードとはちょっとモノが違うってのが、下手な作例からでも伝わると良いなぁ。ただ彩度を上げただけの下品な写真と、抜けもコントラストも色乗りも良いレンズとローパスレス構造による「透明感ある豊かなデータ」をぎゅ????ぅっと濃く凝縮した写真とでは比較にならないってのが。
X20で写真を撮る上でとても重要な役割を果たすのが光学ファインダー。前機種のX10までは普通の実像式ズームファインダーでしたが、X20ではなんと透過液晶を組み込み、撮影情報が表示されるようになっています。光学ファインダーにここまで手をかけるFUJIFILMの心意気には本当に驚かされると同時に、光学ファインダー派としては拍手喝采したい思いです。
鏡胴のズームリングを用いてマニュアルでズーム操作を行うのは凄く良いです。内蔵の光学ファインダーとマニュアルズームのコンビネーションは、写欲を喚起し被写体探しに熱が入ります。撮影することが気持ち良いと思わせる良い演出ですね。
高級とはいえコンデジですからISO1600で使える写真が撮れるってのは破格なんじゃないの?
ンデジでは大きめですが、グリップがありレザー貼りになっていて持ちやすいです。シャッターボタンやダイヤル周りも高級感ありますね。
足下には枯れ葉の上に椿の花びら。コントラスト高めのVelviaモードですが、FUJIFILMのカメラらしくハイライトもシャドーも粘ります。こういう何でもないシーンでも、フィルムシミュレーションや露出をいじって、ああでもない、こうでもないと色々撮ってみたくなります。
しかしドッシリと落ち着いた描写をしてくれるカメラですね。RAWだろうがJPEGだろうが撮った写真を見て「やっぱりコンデジだもんね」ってガッカリすることは皆無です。 もう全くセンサーサイズの小ささを意識しなくなりました。感度と露出さえ間違えなければ納得の写真が撮れるって信じて使ってます。
FUJIFILM X20の「夕焼け」を使うか、赤みが足りなければ、「WB(ホワイトバランス)」でオートからでも、さらに十字キーの右クリックで色味をつけることが簡単にできるのが、最近のお気に入り。
軍艦部 基本は大きな変化はありませんが、カメラマーク(標準モード)の上にある機能が、X10はEXRモードだったのですが、SR+に変わっています。 このほか、各ロゴがX10のプリントから、刻印(墨流し込み)になっています。 これはユーザーとしては嬉しい(羨ましい(笑))限りです。 けっこう、こだわってますね<FUJI やるな(^^; ここまで見ただけでも欲しくなってまうやないかヾ(^ )コレコレ
X20の良いところはJPEGの画質を、フィルムシミュレーションで大まかに決められるだけでなく、自分好みに細かく設定できることです。RAW撮影だとソフトで画質をいじれるのですが、RAW現像がめんどくさい私にはJPEGで細かくいじれるのが嬉しいところです。
夕日に照らされた早咲きの桜はとても綺麗でした。もともとコントラストの高い被写体に対しては、標準のPROVIAモードでも十分にくっきり鮮やかです。ピントも正確でシャープだし背景もよくぼけます。絞り優先モードでシャッタースピードがギリギリ追従するところまで絞りを開けました。色のりも良いし、ダイナミックレンジもあってFUJIFILMのカメラらしいですね。
AFは時折迷うことはあっても速度も精度も充分、動き回る動物を捕捉する程度はAF-Sで造作も無いことでした。また全焦点距離でヌケもコントラストも色乗りも良いズームレンズと解像力を高めるローパスレス構造のコンビは非常に頼もしく、大きくトリミングをしても全く破綻なし。
FUJIFILM X20もそうですが、富士フイルムのデジタルカメラのモノクロームって、しっとりしていて階調豊かで、フィルムシミュレーションでも、2+3種類(白黒、セピア、モノクロ(Yeフィルター/Rフィルター/Gフィルター))準備されていて、富士フイルムがモノクロにも、かなりこだわっているのがわかります。
操作性もよく練られていて、手持ちの一眼レフやミラーレスを凌ぐ快適さです。今まで面倒で中央一点しか使ったことなかったんですが、X20だと簡単にAFポイントを移動出来るうえに広範囲に設定出来るので積極的に使えたのも自分としては画期的でした。
あちこちメタリックで重厚感があって、個人的にメカメカしいのは好きです。 右の前面と、背面の親指の位置にもグリップがあるので、かなりホールド感が良いのも気に入りました。 こだわりのMADE IN JAPAN。日本製です。
上記引用は意図を明確にするために一部東京カメラ部株式会社によって加筆修正・強調されています。原文はリンク先をご確認ください。 このレビューは、東京カメラ部株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」が無償招待した体験イベントに参加して書かれています。事実誤認時の修正を除いてレビュー内容に第三者による一切の関与はありません。